感想を書く上で映画と原作のセリフの違いを比べるため書き出してました。
5回目くらいから、次に言うセリフがわかるようになってたし
あれ、書き出したのと違うな、このセリフ落としてた気がする、、
気づくんだけど、劇場を出ると記憶が曖昧になってしまう。
貸しきり状態の時、書いたものを持ち込んでチェックしてみました f^_^;
といってもずっとメモ見ているわけではなく、
画面を見てて、何か気づいた時だけ紙を見るか、
端っこのほうにノールックでメモするていどなので
聞き逃したり、聞き間違ったりしてるものがあるかもです。
端っこに書いたやつが、帰ってから見ると、どこの場面か分からなくて、
もう一回最初から脳内上映してみて、やっとわかった台詞もありました(笑)

※太字は私の好きなセリフです
コミックを参考に無門との掛け合いのセリフも追加してみました。


【下山砦】
けむっ!

じゃあ、ワシはこれで。

(?)また門を開けるだけか?
ああ、切り合いなんかしたら死ぬかもしれん。

<手甲を外している>
(百地)下山平兵衛が弟次郎兵衛を斬れ
あ?!
(百地)永楽銭三十文でどうじゃ、四十、五十? 百!
受けた!
<一瞬で手甲を巻き付け、忍びの持つ槍を掴む>
ちと、借りるぞ

<投げた槍が地面に刺さるとそれを踏み台にして砦の中まで飛ぶ>

(下山甲斐)か~わ~!

めんどくさっ
<川で次郎兵衛をからかうように攻撃を避ける>
(平兵衛)次郎兵衛!!
なんじゃ、お前が次郎兵衛か。
<次郎兵衛の振り上げた刀を一瞬で返し、刺す>

じゃ、ワシはこれで。

(平兵衛)おのれ無門っ!
<平兵衛のクナイを忍者刀で受ける>
お前、はえーな。

(平兵衛)貴様~っ!
何怒ってんだよ!

<評定開催の報せがなる>
いつまでやってんだよ。

<ひょいと門に飛び上がる無門>

【平楽寺】
(忍び)織田に下ると誰が銭を払うてくれるんじゃ?
<軽く走りながら>
そりゃ、織田が払うんじゃねえか?



【無門の小屋】
ただいま。
いらっしゃいませ。
あの、これ、百文です。
で、どうかな。そろそろ家返してくんないかな。

無門殿
はい。
それは受け取れません。
え?
無門殿はわたくしを安芸の国よりさらってきたおり、なんとおっしゃいましたか。

//回想シーン//

<お国の頬に両手をあて>
/己は既に我が術中におる。声は出ぬ、体も動かぬ、ワシの言うがままに・・
/忍びですか
/あれ・・・


ワシは確かに忍びじゃが、伊賀一の忍びじゃ、それゆえ銭の心配など一生かけさせぬから
ワシと共に伊賀に参り夫婦になれ、そう申しませんでしたか?

まぁ、そういうけどさあ・・・
申しませんでしたか?
申しました。
しかるに、これはなんです?
銭ですな。永楽銭百文!
無門殿はこの一年でいかほど持ってこられましたか?
まあ、この百文入れて、一貫と三百文ぐらいでしょうか。
一貫と二百八十六文です。
夫婦(めおと)になる条件として私と交わした約束はいかほどでしたか?

確か、年に四十貫文でしたな。
全然足りないでしょう
桁違いですな~。
そのような調子で、無門どのは本当に私と夫婦になるおつもりがあるのですか?
あるよ!あるある!

(血だらけの文蔵)・・・・・・・
<文蔵を捉え>
あれ?早かったな、おかえり。



【平楽寺】
<文蔵の舌の動きを手で感じ取る>
へ、え、べ、え、に、き、ら、れ、た


【平楽寺】
<鐘楼にねそべる無門>
(百地)築城に参ずる者には織田家より銭が出る
(小滝)手当ては一日当たり、百と五十文じゃぁ
<驚いて跳ね起きる>
え?一日で?
一日分?
おー!おー!おー!



【丸山城】
<ノコギリで木材を切っている>
♪ あ~  いやだ~ い~や~だよ~
♪ こいきさんはや~だね~
♪ 牡牛の寝たよな糞た~れる~

(伝吾) <吹き矢で役人を毒殺>
ダメだってそういうことしちゃ、仕事がなくなっちまうじゃねえか。
(利助) <死んだ役人の刀を奪う>
おい、何やってんだよ、勝手に取るなよ。
(伝吾) <もうひとり役人を毒殺>
をいっ!!

<日当の支払い人に名乗る>
無門。
<迎えにきたお国に銭を渡す>
はい、今日の手当て。

ごくろうさまにございました。


【無門の小屋に向う山道】
織田家と申すは随分と羽振りがようござりますね。
まあ、天下をとろうってんだから、銭もたんまり持ってんだろうね。
このぶんでは四十貫文もあっというまですね。
けどさ、城造りもいつかは終わっちゃうんだよね。
終わっちゃったらさ、ほら、手当てもさあ。。

<お国に当たりそうになった棒手裏剣を手で掴む>
おい、あぶねえだろっ!
ネズミさん名は何と言うのです?
ネズミはネズミですよ。小いせえから。
それはあだ名です、そうではなく本当の名はなんと・・・
<子どもの亡骸を見つける>
どういうことですかっ?!

<棒手裏剣の先をなめる>
毒だな、こりゃ。
毒なら早く吐き出さねば
<ごくんと飲み込んで>
ええ、死にますね。鍛えてなかったら。
弱い者は死ぬ。そりゃ仕方ない。



【無門の小屋】
無門殿もあのような・・・
いやいや、ワシはほら、なんたって伊賀一の忍びだから
ガキの頃から伊賀一です!
あんな修行、屁でもない。
無門殿
はい。
侍におなりなさい。
は?
織田家では羽柴某とか申す足軽出の草履とりも今や一国一城の主だとか。伊賀一の忍びと言うのが誠のことならばけして難しいことではございませぬぞ。
いや、ワシはこのままのがよい。
このまま、たまに忍び働きをしてお国どのと毎日気楽に、ささやかな幸せを・・

<厳しい視線のお国、小屋の戸を冷たく閉める>
なります!なろうかな侍に。。
お国どの!
開かないな・・・
なんでだ



【完成した丸山城】
(百地)さて焼くか・・
焼くのぉ~!



【平楽寺】
(百地)聞け、伊賀の者共よ。織田の軍勢は日を置かずこの伊賀へと攻め入る。伊勢よりの攻め口を固めこれを迎え撃て!
あの~、戦となれば、誰が銭を払ろうてくれるのかな?


【無門の小屋】
死ぬかもしれぬ合戦に出て何の足しにもならぬというのですか
だからさ、ここはひとつ、逃げませんか?
逃げる?どこへです
まあ、京とか
京でどうやって食べて行くのです
そりゃ、軽業とか見せりゃ、多少の銭は
物乞いですか
あいや、そうじゃなくて
忍びですたら嫌だと存じておりますのに、言うに事欠いて今度は物乞いですか。わたくしは物乞いとともに家を捨てた覚えはありませぬ。
ああそうだね! 
他国に逃げるなどわたくしは絶対に嫌でござります。
よし、ここにいよっ!うん、な。

織田の奴ら、戦やめねえかなぁ。。



【信雄の寝所】
よお!
お前が信長の伜か。
いくつになる?
21? その割には幼き面じゃな。苦労が足りんようじゃ。
今宵かぎり、伊賀攻めを忘れよ。忘れぬ場合は、この無門様がまた寝物語に来る事になる、よいな、織田の小伜。
(信雄)小伜ではない信雄じゃ!
うそぉ!
<駆けつけた家臣二人を棒手裏剣で一度に倒す>
(信雄)おのれら虎狼の族なんぞ、この信雄が根絶やしにしてくれるわ。男はおろか女こども全ての首を切り取りさらし者にしてくれる!
女こどももか・・・?
(信雄)そうだ
お国の首も切り取るのか・・・?
(信雄)お国?誰じゃ
言いやがったな。
ならばその首預けて置こう。
ワシが直々に戦場にておのれが首を切り取り、おのれが名を地に叩き落としたたうえで、
地獄に落とす



【牢】
なんだ牢屋か・・・
あー!裏切り者。
なんで捕まってんの?
(平兵衛)おのれ、ワシを殺しに来たか
なんで?
<牢内の姫に気づき>
しー!

(平兵衛)姫様、ご油断めさるな。殺しも厭わぬ忍びの者でございます。
(凛)忍びが何用じゃ
(平兵衛)おそらく、信雄様の刺客でも請け負ってきたのでしょう
いや殺すつもりで来たんじゃないんだけどさあ。
(凛)信雄を?
(凛)伊賀ものは銭にて術を売ると聞く。そのほうに頼みがある。わが父北畠具教が仇、信雄めを討ち滅ぼしていただきたい。
ほう・・ いくら出す?
(凛)北畠秘蔵の茶入れ、小茄子です。(略)これひとつで一万貫の値がつくとのことです。
一万貫...
(平兵衛)そやつは盗人同然の虎狼の族・・
じゃ、遠慮なく
(平兵衛)おのれ、無門!
(凛)神仏がわが願いを聞き届けこの男をつかわしたに違いありません。 (略)思い残すことはありません。
(平兵衛)無門よ・・
なんなんさっきから、ごちゃごちゃごちゃごちゃ
(平兵衛)守る気などないのだろ
しー!
(平兵衛)この人でなしが

<凛が自刃にて果てる>
え、なんで?
(平兵衛)貴様にわかるわけがない。命をかけた願いだということだ。
(平兵衛)銭より大事なものがこの世にはあるのだ。
わかってたまるか。



【無門の小屋】
お国、逃げよう!
卑怯もの。無門どのには誇りというものがないのですか
誇り?

自らの生まれ育った国を守る。これも人としての立派な誇りです。
でも、銭は出ないんですよ。死ぬかもしれないのに
それに、さっき織田の小伜に会ってきたんだけど
嘘おっしゃい
いや、ほんと、でさ、やっぱり女子供も容赦しないって
女子供も?
首を切り取って晒すんだって・・ 女子供も
<怯むお国>
お国どの!約束を果たす!
北畠秘蔵の小茄子だ!一万貫の値がつく
これを元手に商いでもして、京で夫婦になろう!

初めて見たとき、百文渡すとこと、ここ、どうにも零さんだよな~って思ってたら、クランクインのシーンだって。
零さん抜けてなかったんだな~。映画通して見るとここだけ、無門のテンションが違うのよね。

【おとぎ峠】
こんなに逃げるのですか?
ああ、伊賀者の半分はいるでしょうな
ええ、伊賀は戦った途端に負けますな



【おとぎ峠】
どうしました?
ネズミ殿です。あのように親御様と一緒に逃げておられるのでしょうか
親はおらんでしょ
赤子の頃に他国から買われて来たんです。
まあ、ガキひとりで逃げる才覚はないだろうし今頃は
戦に・・
でしょうな・・・ かわいそうに・・
あのような小さな子供でも戦うというのにあなたという人はっ!
え?
わたくしやっぱり逃げるのはやめます。わたくしも戦に加わります。
ちょっと待って、待った、わかった!
行くよ、行きますよ!
どこへです
京の都・・
無門どの!
嘘です! 戦です、戦。
ひとりで行かれるおつもりですか
そりゃあ、まあ・・・
<お国が差し出した小茄子を受け取る無門>

ここに一万貫ある!
北畠家の小茄子だ。
これより合戦に加わる者にはこのワシが褒美を取らす。
雑兵首ひとつにつき十文、兜首には十貫、信雄の首には五千貫じゃぁ!
全ての下忍に伝え、直ちに合戦場に参集せよ!
長年鍛練を積みし、忍びの術を万金に換えるは今ぞ!

平楽寺で待っといてくれ。
無門殿、ご無事で。 けして死んではなりませぬぞ。
これだよ、これ!
ワシは伊賀一の忍びじゃ、死ぬわけがなかろうがっ!



【馬の口~山間部】
よ!待たせたな。
伊賀の者どもよ聞けぇ!
雑兵首ひとつには十文、兜首には十貫、信雄の首には五千貫じゃぁ!
まずは兜首十貫、この無門様がもらったぁ!

どこじゃ五千貫わぁ
(忍び)ここにはおらん。阿波口じゃ
あっりゃ、間違えた!



【阿波口~原野】
どこじゃあ、五千貫
どこじゃあ、織田の小伜~!

よ!
(信雄)無門!
五千貫!

<横から飛んでくる矢>
うそっ!

あんたぁ、なんとか大膳だろ
なんて矢だ
(大膳)貴様、無門だな、来いっ!
呼ばれんでも、行くわい
壊れたわ・・・
戦場で外した事などないからな
どう動くかワシにもわからんぞ
(大膳)囲め
<ダンスのように敵を倒す>

<草むらから短刀を抜き大膳を襲う>
死ねぇっ!

<手で短刀を受ける膳>
<大膳に拳を掴まれる>
痛ってえ・・・

(信雄)伏せよ大膳!
<矢で射られ飛ばされる>



【田丸城】
<雑兵に化け、忍ぶ無門>
<信雄に切りかかるが平兵衛に阻止される>
やるね。。
(信雄)おのれ、生きておったか

//回想//
<木人で矢を交わす無門>


(平兵衛)一人ではあるまい
あったりめーよ。
(平兵衛)無門よ、この戦は全て十二評定が仕組んだことだ。 お前がワシの弟を殺した時から十二評定は伊勢の軍勢を引き入れ叩き潰すつもりだった。無門、お前もワシも十二評定の手のうちで踊らされておったのだ。
それがどした?
(平兵衛)それを聞いても何も思わぬか。
<鎧を外し地面に線を引く>
(下忍たち口々に)川じゃ、川じゃ
(平兵衛)ワシが死んでも伊勢の者には手を出すな
わかった、わかった。
(平兵衛)無門!
わかったよ。
(平兵衛)頼んだぞ!
始めようか・・
(平兵衛)ワシは人として死ねる
わかったよ、もう..怒るな
大膳よ、こいつを伊勢の地に埋めてやってくんねーか。
(大膳)引き受けた
かわいそうなヤツだ。

信雄!その首預けておく。大事にしとけ
(伝吾)どういうことだよ無門?五千貫が
文句あんのか?



【平楽寺】
(下忍)無門じゃ~、無門が帰ってきたぞ~!
<嬉しそうに駆け寄るお国を素通りする無門>

(百地)無門、ご苦労じゃった、小茄子はどこじゃ
(上忍)聞いておるぞ、おぬしがもっとるんじゃろう
いや、なんだその茄子って、聞いたこともねぇ
(上忍)おのれ下忍の分際で何をしらばっくれて。
<上忍の腹に平兵衛のクナイを突き刺す>
(上忍)何をするかぁ!
お前らの欲の為に、ようもワシ等を踊らせてくれたなぁ
(百地)何を世迷い言をほざきおる。おのれもその欲にかられた一人であろうが・・ おのれもわしらも所詮は同じ、尋常の世では生きられぬ、虎狼の族なのだ
痛ぇとこつきやがる
そのとおりだ、だがな。
なんだかわかんねえが、ワシは今むちゃくちゃ腹がたってんだよ
(百地)伊賀一国を敵にまわすつもりか
後先考えてムチャできるかぁ!
(百地)無門を討ち果たしたものには生涯、年貢を免じてつかわす。これは十二評定の総意である!

<無門につめよる下忍たち>
虎狼の族か...

お下がりなさいっ!
(百地)あれはもしや、小茄子か?
やめろ。
無門殿に指一本でも触れたら即座にこれを粉々にしますゆえ、覚悟なさい!

<お国につめよる下忍たち>


やめろ、みんな、やめてくれ~
<放たれる毒矢>
<下人を乗り越えお国を庇う無門>
<毒矢に倒れるお国>

あぁぁぁぁぁっ!

<刺さった毒矢を抜く無門>
もうないか、もうないか
<毒を吸い出す無門>
ワシが助けてやる、必ず助けてやるからなぁ!
無門殿・・・
喋るなぁ!
名を、本当の名を聞かせて
知らんのだ・・・
幼き頃に・・・伊賀に買われてきた

//回想//
<荷車に乗せられ、買われて来た子どもたち>

名前なんて知らん
名前なんて、ないんだ
かわいそうに・・
かわいそうに・・
<こと切れるお国>
(伝吾)そりゃ死ぬわい、おのれのように毒を飲む稽古などしておらんからな

<小茄子を叩き割る無門>

ワシはなんという馬鹿者じゃ。
おのれらは人間ではない。

<お国の亡骸を抱き静かに去ってゆく無門>

【二年後、合戦後の原野】
(大膳)人でなしが。人にでもなったつもりか。
本当なら、いくらくれる?

<陣笠を脱ぎ、原野を抜け、少年の手を引いて歩いてゆく>