どこで読んだか忘れるので、ひっかかった文章を抜粋記録
※本によって同じ内容もあるんだけど、読んだ順で。。


DBC4OOyUIAA-WRS (158x200)シネマスクエア vol.93
日之出出版 2017-06-01
『忍びの国』大野智
P4 - P15(12p)
写真 1P大 7/中 5/小 9
p13 指いじってるの
p15 胡座ヤツ が好き!

16年の3月頃にようやく監督やスタッフと顔合わせができた時に、かなりの量のアクションがあると初めて知ったんです。参考になればっていうアクションの映像を3パターンくらい見せてもらったんですが、どれも相当アクロバティックな映像で、それを見たときは ” ちーん・・・・・ ” って感じでしたね(笑)。

一番ツラかったのは、体を横にしてワイヤーをグルグル巻きにされた状態から、スタッフさんが人力でそのワイヤーを一気にグルグルってほどくヤツ。ほどけるのと一緒に僕もグルグルって回らないといけないんだけど、そのワイヤーが細くて。あれが巻きついた状態で締めつけられると肋が折れるんじゃないかってくらい。
思わず監督に「マジで?」って聞いたら、「マジだ!」って。しかも(満面の笑みで)笑ってやってね」って!(笑)。

監督がいちばん撮影を楽しんでたんじゃないですかね? (略)次郎兵衛とのアクションの前も、監督からいきなり「戦う前に逆立ちして!」とか言われたこともありました(笑)。


#無門は大野さんにとってどんなキャラクター?
監督から「大野くんにぴったりじゃないか!」って言われたんですけど、自分ではよくわからないんです。でも監督がそう言ってくれたので、表面的には役作りは殆どしてないですね。内面については、自分の色んな面を押し殺して表に出さないようにして生きてきた人なんだろうなっていう印象があります。伊賀でいちばん強くなるって、相当な思いがないとなれないと思うんです。戦ってる時も笑ってたり、ヘンな避け方をしたりするじゃいですか。普通に避けようと思えば避けられるんだけど、そういうことじゃなく、何かひとつふざけて楽しむことで、自分の内面にあるものを押し殺してるんじゃないかなぁと。

#使ってみたい忍術は?
土に隠れるヤツ(土遁の術)は絶対イヤ !  上からブスブス刺されてたし(笑)。
やってみたいのはたくさんあるけど・・・木に隠れるヤツ(木の葉隠の術)がいいね。なんか不安でいっぱいそうじゃないですか。不安でいっぱいの感じがいいですよね(笑)「じつはとっくにバレてんじゃぽか?」ってドキドキするのがいい。





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2017-6-1 学研プラス

 『忍びの国』大野智
「風の吹くまま」P4 - P15 (12p)
写真 1P大 8/中 1 /小 16
p13とp15のショットが好き!

--無門を演じることになって最初に言われたのは、
”普段は怠け者で、嫁の尻に敷かれているけど、いざとなると伊賀一強いということ” 「大野君ぴったりじゃん!」と言われて、「嫁いないしなあ」と思いました(笑)
--まじめな話、僕にとって、監督のくれた言葉はすごく大きかった。撮影中は常に監督の言っていることを考えていましたし、何だかんだで必死でしたね。
--ワイヤーアクションは久々でした。クレーンでビよ~んと吊られるを10テイクくらいやったときは、上空に上った瞬間に海が見えて。何度も吊られるからさすがにいたかったけど、それで癒されました(笑)。-中略- その海で以前に釣りをした事があって、懐かしいなあって。


~平兵衛(鈴木)との戦い~
--どちらかが一手まちがえると、当たっちゃうんですよね。(略)柔らかいものを使っているんですけど、それでも指に当たると腫れてしまう。力も、感情も入りますし。だから、お互いにずっと気を張っていました。でも、撮影だからカメラの位置を帰ることもあるし、メイクや衣装の直しが入ることもある。「このまま行きたいんだけと・・・、早く!早く!手も忘れちゃう!」ってなることもありました(笑)。

~お国~
あんなふうに家に入れてくれなかったら、僕だったらさすがに怒りますけどね。どういうことだ!って(笑)。
嘘おっしゃい(笑) そのままふらっとどっか行って、相手の気が変わるのを待ってそうな気がするけどなあ。
あれ? いなくなった。え?帰ってこないじゃん? って反対に心配になっちゃう感じ?

~信雄・知念くん~
--台本を読んだとき、信雄はセリフもいっぱいあるし、ずっと怒鳴ってるし、感情的なシーンもあるし、侑李、大変だろうなあって思っていたんです。これをどうやるんだろう?って。だから出来上がりを観たときは感動しました。信雄の切なさが伝わってきて、見入っちゃいましたね。僕も侑李も現場では静かなタイプだし、待ち時間も隣に座ってボ~ッとしていたくらいだから、感情的なシーンの侑李を見るのが新鮮で、ぐっときました。
一度だけ言わして。信雄、、、、「のぶお」としか読めん!
知念くんとの対談が見たいぞ!

--僕はみんなが思うほど器用な人間ではないので、パっと役の感情を出すのは難しいし、それをわかっているから自分には何ができるだろうかと考える。撮影期間中は、プライベートでも作品のことをずっと考えていた気がします。(中略) 何もせずに何かをできる人なんていないと思う。少なくとも僕は、何もせずに挑むなんて怖くてできないです。



特集『忍びの国』大野智
撮り下ろしロングインタビュー
大野&中村監督 撮り下ろし対談
P4 - P15(12p)
写真 1P大 2/中 8/監督ペア5
対談中の自然な笑顔がいい!

「無門も最初は余裕があったけれど、どんどん真剣になっていくんです。3日間くらい撮影をしながら、僕自身も必至になっていきましたね。亮平くんとは至近距離でのアクションだったので、ひとつ手を間違えるとお互いに思いっきりあたってしまう、気の抜けない撮影でした。動きは頭に入っているんだけれども、カメラアングルによって動きが変わることがあって、そういうこときはお互いにしっくりこないこともあったんです。でも監督からは”本当の戦いでは相手がどう出てくる分からないのだから、噛み合っていない方がリアルなこともある” とOKが出たりして。」

「踊りはひとりで家でもできるものだけど、殺陣はそうじゃない。ひとりで練習し過ぎるのも違うんだろうなと思いながらやっていました。リハでは亮平くんと最初はゆっくり、だんだん速くやって、気持を入れて本番、みたいな流れでしたね。速くやり過ぎても観る人にはよく分からなくなるみたいで、もうちょっとゆっくりでもいいという指示をもらったこともありました。」


「演出を受けながら、想像していた以上に無門は笑うんだなとか、ここでも笑顔を見せるんだなって意外なところもあったんです。面倒くさいけど戦っていると楽しくなっちゃうんでしょうね。笑うシーンがあるからこそ、真剣になるところといいギャップが生まれてくるんだろうな、とも思いました。

#知念侑李
伊賀へと攻め込んでいく役柄だけに、炊きたいする無門と顔を合わせる場面は少ないが、ふたりが城の中で言葉を交わすシーンも登場する。空き時間には、
「”やっと共演できたね” と話したり、”休み日は何してるの?” とか聞いたかな(笑)。侑李は後輩というよりも感覚としては家族に近い、弟みたいな存在。現場で一緒のときもそっと横にいてくれる感じで、ふわーっとしたいい空気が流れていましたね。」 「侑李とがっつりアクションをしてみたかったですね。心の中では、僕より侑李の方が動けるのに、今回は動かない訳だからちょっと残念だなっていう気持もありました。いつか彼にアクション映画に出てほしい。もしも次に侑李と共演する機会があるとしたら、侑李が動いて、僕は休んでるっていうのがいいんじゃない?(笑)」

大野智×中村義洋監督
普段は何もしない怠け者だけど、いざとなったらやる。自分で似ているかどうかわからないけど、基本的によく考えたら何もしたくない人間だなぁと(笑)。
違うな! 休みの日に何もしないで家でゴロゴロするのは苦手ゆーてたやん。「何もしたくない」人が、あんな絵を描けるかいっ!あ、お仕事の方ですのん?(笑)
撮影が早く終わった日に、「アクション練習をやろうね」と言っても「絶対に今日は嫌だ」と断られるんですよ。そだろうなと予想はしてたんですけど(笑)
そりゃ、せっかく彼の大好きな「巻き」が入って喜んでるとこに、それは嫌るでしょーね(笑)
そこまで最初から読み取られてたんですね(笑)。
そう(笑)。でもいざ撮るときにはもうアクションができる状態になっているんですよね。

みんな忙しいし、真剣なんだけど、緊迫感を出さずに楽しそうにやっているのがいいんですよね。コントとか小芝居みたいのが、すぐに始まってしまうわけですよ(笑)。僕もたまにそこに入ったり、見ながら笑ったり。
僕の現場は、いつもそうなんです。ちゃんと考えて着てはいるけど、それをわかりやすく出すのが照れくさいという人たちの集まりだから。真面目な話を自分からはしたくい。でも聞かれれば何でも答えるというスタッフたちです。大野くんはそのへんが同じスタンスだから、スタッフもみんな大野くんと一緒に仕事するのは気持いいね、ってなるんですよね。

大野くんに対しては、ここは大丈夫かな、成立するかなとか何も心配しなくてもいい。無門に関しての悩みはないから、僕は他の仕事がたくさんできたんです。例えば峠で無門がお国に優しい言葉をかけられるシーン。森での撮影だったのですぐ日が落ちちゃうから、すごくバタバタしていました。そんな中で本番を迎えたのに、大野くんものすごくいい顔をしてくれたんですよ。あそこ表情がちょっと違うということになったら、日が暮れてましたね。
たしかに一発OKでしたよね?
いかも、これなら合格点かな? という芝居ではなく、ものすごい高いところまで来ていたから、やっぱりすごいな、と。
予告にもある、あのシーンだよね? そうなんだ! あれ・・・ 零治が美咲から「理想のタメ口」貰ってにやけてたとこ思い出してたよ、ごめん!

さっきの小芝居の話で言うと、どうでもいいことでもすぐノリを察してくれるんですよ。炭火おこしの話をして「俺は穴の空いた炭が好きだ」「いや、俺は違う」とか喧嘩コントみたいなことを始めると、同じ土俵に乗ってくれるんですよね(笑)ずっと一緒のスタッフでもついてこられなくて、監督、なんで急に怒ってるんですか!? とかなっちゃうのに、大野くんはノッてきてくれる(笑)。
確かに笑いのセンスは似ていると思いますね。そういうの、なんか好きなんです(笑)


お国とのある大切なシーンの前に、セットに僕好みの女の子がいたので「かわいいよね」と話しかけたら、大野くんは全然相手にしてくれなくて・・・ 。いくら中村組とはいえ、大切なシーンの前にそんな話をしてはいけないなと反省して、しょんぼりしましたね。俺は何をやってるんだ、やっぱり役者さんって、真面目なんだなって。
後半、気づいたら真面目な顔をして俺の横に座っていたのはもしかして反省してたんですか?(笑) あのシーンの為に気持を作っていたんだけどスケジュールがずれて、それを維持するのがしんどかったんです。考えすぎるのもよくないし、コントロールするのも難しかったから、監督が僕の気持を和らげる為に言ってくれたんだと思ってました。
そうじゃなかった(笑) いくらふざけても大野くんは直前でスイッチが入るから、許されるかなって。でももう二度としません。終わった後も反省したけど、大野くんがいい芝居をしてくれたから大丈夫たと思って、次の撮影のときに「女の子、見れた?」って聞いたら「あ~、言ってたね。見てない、見てない」って言われました。そりゃそうだ。
(笑)
監督、可愛い!(笑)

#アクションの振付
亮平くんとの激しいアクションを丸3日くらいかけて撮って、ほぼ燃え尽きた日があったでしょ。その後の撮影で、よける動きが6カットあったんだけど、初めに槍を受けて踊っていくところを全然考えてないことに気づいて。で、大野くんにお願いしたら、ひとりで部屋にこもって、15分くらいで出てきて「こんな感じで」って見せてくれたんですよ。あの時は、みんなで「わーっ!」って拍手しました(笑)。

#次回作について
「世界一難しい恋」の社長役を観て、こういうのやりたいなと思ったんです。現代劇のコメディで鬼のようにセリフがある役。「ダメだよ!セリフちゃんと覚えて来ないと!」って一回言ってみたい。現場でセリフを直したり、増やしたりしながら一緒にやってみたいですね(笑)。
うわ~、それは最悪だ。現場でずっと監督をにらみつけることになると思います(笑)。


興味深い話がいっぱい。でも欲をいえば、こういう話をしている二人の映像がみたいのです!