死神くん #1 (2014.4.18)
監督:中田秀夫
脚本:橋本裕志
<一話ゲスト>
大西福子:大原櫻子
小林真実:高田里穂
三城尚之:渡部 秀
福子の両親:おかやまはじめ/池谷のぶえ
看護師:阿南敦子
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原作は読んでません。
でも、あれだけ予告見ちゃったら、だいたい結末はわかるってもんで・・・

もう、なんつーか、思ってた通りにコトが進み(笑)
思ってたとおりの結末で、おもいっきりベタな話でした。

でも私は、どっちかという、意外性を追求するあまり
奇をてらったストーリーより、ベタな物語の方が好きです。

ベタでも、面白ければいいんです。
で、「死神くん」は面白かった。

少し映像的に気になったのは
浮いてるシーンが、あまりにも露骨というか
“ワイヤーあります” って感じだったのが、ちょっぴり残念だったかな。
制作費の関係かなあ。


人間味あふれる・・・・死神くん(以後「ガミくん」)ってことで
ガミくん目線で見れるかと思ったけど
やっぱあの方、人間じゃないからかしら
気がついたら結構早い段階で
福子の気持ちに同調しちゃってました。

となると、ガミくんのセリフがいちいちウザイわけで・・・

前半の「目から体液」だの「人生のゴール」がどうのと言ってる時は
まあ、うっとおしかったです。(笑)

でも、実際それが彼にとっての真実なわけだし
嫌味がないから
福子目線では、うっとおしいと感じながらも
面白くて笑っちゃってました。

「余命あと3日」って
福子にしてみれば、どうやったって受け入れ難い事実で
納得できようもないんだけど

その、苛立ちをガミくんが受け止めてくれる事で
気持ちを落ち着かせる手助けをしてくれた気がする。

後半、福子の気持ちが安定してからは
なぜか、ガミくん目線になってしまった私。

なんとか、悔いを残さず
気持ちよく霊界に送ってあげたいって気持ちが
胸をきゅーってしたなあ・・・

ガミくんって、
とんちんかんな事を言ってる時や
ちょっとズレてる時もあるけど
基本、「あまあま」じゃんか。
死神にしては優しすぎるくらいに。

そんなガミくんがやっぱり好き。

原作知ってる友達に
「泣かないでね」って言われたけど、
がっつり泣いてしまった。
そりゃあもう、早い段階で、タオル持ってました。(笑)
我ながら、涙もろすぎだ・・




「俳優 大野智さん」
Mステで「特にキャラもないんです」なんて
ご謙遜されてましたが(笑)

どこがキャラがないかいっ!
あの喋り方!

「お迎えにあがりましたぁ」 の語尾

「ですねぇ~」の時の古畑任三郎な感じ(笑)

普段、人を小馬鹿にしたような口調や
高めのうざうざトーンなだけに

「心のきれいな人が美しく見えるんです」

少しトーンを下げてしゃべるだけで、すごく優しく感じる。

無視されて、戸惑うところとか、
カラスに会釈するところとか
めっちゃ三枚目感満載(笑)

そのくせ、シリアスな顔した時の目が澄んでる。

純粋に「死亡予定者」のことだけを考えてる。

主任や監視官からすると危なっかしいかもしれないけど

そんなガミくんん・・・
413号くんだからこそ

喜んで・・・ は無理でも
ある程度、覚悟を決めて、心穏やかに
霊界に旅立てるんだね。

ちゃんと、私の中で「ガミくん」というキャラが
大野智と離れて個体化できて、
一人歩きしはじめました。

いや~、大野さん!
完璧です!




お話も大野さんもいいだけに
返す返すワイヤーが残念 ・・・・    しつこいっ!
 




「死神くん」まとめ